教育・研究支援
STEAM教育・プログラミング教育
海外では2011年頃から小学生を対象にプログラミング教育やSTEM教育が行われるようになりました。マサチューセッツ工科大学 (MIT)が開発したScratch(スクラッチ)は世界的に普及し、多くの国でプログラミング教育に用いられています。
また、Microbit(マイクロビット)はイギリスでBBCが200万台を小学校に無料で配布してプログラミング教育を行っています。 アメリカではオバマ大統領は3Dプリンターを小学校に寄付してSTEM(ステム)教育が本格的に始まりました。
このように世界に目を向ければ多くの国でプログラミング教育やSTEM教育が盛んに行われています。 しかしながら日本では大きく遅れをとっています。今後、AI(人口知能)、IoT(ものとものを繋ぐ技術)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の技術者はかなり不足すると予想されています。
このような現状を踏まえ BEST2AIMSでは小中高生に対してプログラミングやSTEM教育さらにはデジタル物つくり教育を提供することを目的としています。
※STEAM(スチーム)教育とは
科学・技術・工学・芸術・数学の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語。 科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、 芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念です。
当社で行っているプログラミング教育
Scratch(スクラッチ)
- Scratch (スクラッチ) は、MITメディアラボ(MIT:マサチューセッツ工科大学)が2006年に開発したプログラミング言語学習環境である。 Scratchは“子供達が可能な限り簡単に学習できるようにする”という理念で作成されている。現在ではパソコンのWEB上で、命令ブロックの集まりの中から、ブロックを選び出し、組み合わせて、画面上の“猫の動き”をプログラミングできるようになっている。
Microbit(マイクロビット)
- Microbitは、1980年代に情報教育のために英国放送協会(BBC)が開発したシングルボードコンピュータである。BBCはMicrobitが各学校で使用できるように、英国の11, 12歳の小学生全員に無料配布している。 マイクロビットには、25個の赤色LED、2個のボタン、加速度センサー、磁力センサー、温度センサーが組み込まれており、これらを使って様々なプログラミングが可能である。
Esp32
- 近年、安価ながら Wi-Fi と Bluetooth を内蔵するマイコンモジュールとして、Espressif Systems社(上海を拠点)のESP32シリーズが高専等での教育で注目されている。このモジュールを用いれば IoT 機器がコ ンパクトかつ比較的容易に制作できる。 プログラミ言語として、Arduino IDEが使用できる。
Arduino(アルディーノ)
- 2005年にイタリアで「シンプルでかつ安価に、技術者でない学生でもデジタルなものを作ることができるようにする」という目的で「Arduinoプロジェクト」が立ち上がった。 Arduinoとは、ハードウェアとしての「Arduinoボード」及びソフトウェアとしての「Arduino IDE」から構成される1つのシステムである。 Arduinoボードは、マイコン、入出力ポートを備えた基板である。Arduino IDEはC言語風の「Arduino言語(Sketch:スケッチ)」である。パソコン上で「Arduino言語」によりプログラムを制作・コンパイルし、それをArduinoボードに転送して使用する。
Raspberrypi(ラズベリーパイ)
- ARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータ。イギリスのラズベリーパイ財団によって開発されている。日本語では略称としてラズパイとも呼ばれる。 教育で利用されることを想定して制作されたが、IoT(Internet of Things(モノのインターネット))が隆盛した2010年代後半以降は、安価に入手できるシングルボードコンピュータとして趣味や業務(試作品の開発)等としても用いられるようになった。IoTにおいては、 ソフトウェア開発に強いRaspberry Piとハードウェア開発に強いArduinoと組み合わせて使用することもある。
当社で支援できること:教育研究支援
当社では小学生を対象にプログラミング教育やSTEM教育研究の支援や教材開発を行います。
中小起業の技術者対象に様々な教育プログラムを準備しています。AI(人口知能)、IoT(ものとものを繋ぐ技術)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の分野のご相談にも応じます。
当社では小中高生に対してプログラミングやSTEAM教育さらにはデジタル物つくり教育を提供することを目的としています。
補足:
【今後の教育に必要なことは何か】
STEAM教育の基礎は早い段階からやることが重要であると、北米やヨーロッパなどは考えています。日本でも高校の科目では情報Ⅰ、Ⅱが入ってきます。今後ますます進む情報化社会に対応するためには必要なことです。
世界と競争するには創造する力を養う教育が重要です。
高専在職中にカナダのトロント大学で約1年間在外研究員として研究に従事しました。北米の大学と日本の大学の教育研究の違いに衝撃を受けました。特に感じたことは オリジナルが大切で最初にやることが最も重要です。つまりこれまでにないものを生み出す能力として創造力が求められます。
【日本が目指す教育】
日本と北米の高等教育の根本的な違いは、日本の入口主義か北米の出口主義かによると思います。 大学入試について、北米には日本のような難問を解かせる大学入試はほとんどありません。大学のアドミッションポリシーに沿った課題に答える作文、学校および本人の推薦文やTOFELの点数等を大学に提出するだけです。そのような入学システムなので優秀な生徒はいくつもの大学に書類選考で合格します。大学には多くの学生が入学するため入学式などはありません。 出口主義なので大学を卒業することに意味があります。卒業できるのは3割から4割です。 トロント大学では大学1年生の時におよそ半数が脱落します。早い段階で高等教育についていけるか判断されます。北米やヨーロッパは結果主義なのです。日本も出口主義に変える時代に来ています。